池袋西口公園で開かれたボイシャキ祭り

 4月17日、東京・豊島区の池袋西口公園で「ボイシャキ祭り」が開催された。ボイシャキとはベンガル語で「正月」のこと。ボイキシャ祭りはバングラデシュの暦に基づく正月祭りだ。池袋での開催は今年で17回目となる。

 広場にはさまざまな屋台の店が並び、中央のステージでは日本育ちのバングラデシュの子どもたちが母国の歌や踊りを披露する。1年の中で最も特別なこの日、東京はもとより東北や関西からも在日バングラデシュ人が正装して駆けつけた。

 屋台から漂うスパイスの香りに引き寄せられて、バングラデシュの味に舌鼓を打つ日本人の姿も見られた。バングラデシュから招かれた有名歌手がステージに立つと広場はコンサート会場に早変わり。バングラデシュ人も日本人も熱気の渦に包まれた。

発端は医療支援のための募金活動

 ボイシャキ祭りを主催しているのは、「ジャパン・バングラデシュ・ソサエティ」(大坪修理事長、以下JBS)というNPO法人である。日本およびバングラデシュの医師とボランティアが中心となって活動を行っている。