【特集】米アカデミー賞、歴代受賞者を一挙紹介

今年のアカデミー賞受賞者。(左から)『ブリッジ・オブ・スパイ』で助演男優賞を受賞したマーク・ライランス、『ルーム(原題、Room)』で主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ、映画『リリーのすべて』で助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィカンダー(2016年2月28日撮影)。(c)AFP/Robyn BECK 〔AFPBB News

 人事異動や入社などで新たな出会いが多い4月。今月、多くの新たな出会いを迎え、新たな人間関係を築いていかなければいけないという方も多いのではないだろうか。どのような人間関係が築かれるかは、その人が持つ「魅力」が大きく影響する。

 私は公認会計士、心理カウンセラーとして経営コンサルティングを行う中で、人の魅力、特にリーダーの魅力が業績に与える影響は大きいと感じている。では、この魅力はどのように形成されていくのだろうか。

 社会心理学に「対人魅力」という言葉がある。この対人魅力に影響を与える要素として、身体的魅力、類似性、近接性、返報性が挙げられている。

 魅力について考える切り口として、今回はこの4つの要素についてお話ししたい。

身体的魅力

 まず、分かりやすいのが身体的魅力である。顔立ち、髪型、スタイル、服装など、外見にかかわる要素は対人魅力に影響を与える。

 私はファッションの専門家ではないので、髪型やファッションについてのコメントは差し控えるが、ただ、外見の印象に大きな影響を与えるにもかかわらず見落とされがちな要素がある。それは目である。

 人間の臓器の中で唯一むき出しになっている臓器、それが目である。他の臓器はすべて皮膚で覆われている。目は脳から極めて近い距離にあり、視神経という幅1センチ以上もある神経で脳とがっちりとつながっている。

 その構造から、目には脳の状況、言い換えれば内面や内心が出てしまうと言っても過言ではないだろう。

 「目は口ほどにものを言う」という言葉の通り、人は相手の目から直感的に何かを感じ取る。どこまで何を感じ取るかは人によって異なるが、目つきや目の雰囲気に自分の内面や内心が出てしまっているという点については無防備な方が多いと感じる。

 いくら顔立ちやスタイルが良くても、髪型や服装がおしゃれでも、目の雰囲気に違和感を覚えると、相手に魅力を感じることはなくなる。