共和党ネバダ州党員集会、トランプ氏勝利 米大統領選

米共和党ネバダ州党員集会の開催中、ラスベガスの「トランプ・インターナショナル・ホテル」で撮影されたドナルド・トランプ氏(2016年2月23日撮影)。(c)AFP/JOSH EDELSON〔AFPBB News

 これまでアメリカの大統領選挙にさほど関心を持ったことはない。論じるほどにアメリカのことを知らない。それでも今度の大統領選挙は、いままでになく面白い。アメリカの人々の気分、感情が見事に反映しているかのように思えるからだ。

“専門家”はトランプは失速すると言っていたが

 私の今年の仕事始めは、正月早々のテレビでの討論会だった。慰安婦問題での日韓合意などが議論になったのだが、米大統領選挙も取り上げられた。その時点で私が知っていた大統領候補は民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏ぐらいであり、議論に参加するほどの知識もなかったので、ただ黙って他の人たちの話を聞いていた。元外交官など専門家と言える人たちの話を聞いていると、トランプ氏は予備選挙が始まると失速していくということだった。むしろ台頭してくるのは、マルコ・ルビオ上院議員であろうという見方もなされていた。

 民主党については、クリントン氏が圧倒的に強く、論戦力ももっともすぐれているということであった。バーニー・サンダース上院議員の名前などまったく出なかったと記憶している。

 だがトランプの勢いは止まらない。クリントンも苦戦している。専門家たちの予測は、見事に外れた。別にこんな予測が外れたとしてもどうということはない。予測など、外れる場合の方が多い。問題は、なぜ外れたかということだ。