自力で学習する人工知能「DQN」、ゲーム攻略で習熟力披露

米ニューヨーク近代美術館に展示されたビデオゲーム「パックマン」(資料写真、2013年3月1日撮影)〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルや米フォーブス、英フィナンシャル・タイムズなどの海外メディアの報道によると、米アップルはこのほど、人工知能(AI)の技術を手がける米国の新興企業を買収したという。

狙いは「Siri」やEVへの導入か

 買収したのは「エモティエント(Emotient)」という、2012年に設立された米カリフォルニア州サンディエゴの企業。同社は、人の顔の表情を分析し、感情を読み取る技術を開発しているという。

 アップルがこのエモティエントの技術を今後どう使うのかは分からない。ただ、アップルは「Titan」と呼ぶ、秘密の電気自動車(EV)開発プロジェクトを進めているとも言われており、かねてこうしたAI分野に投資してきた。

 このニュースを最初に伝えたウォールストリート・ジャーナルによると、アップルは2014年に顔の表情などの様々な情報から人の気分を分析、認識するソフトウエアシステムに関する特許を申請した。

 また昨年は、ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識システムを開発する米国のパーセプシオや、AIを使った音声認識技術を手がける英国のボーカルIQなどを相次ぎ買収したと伝えられた。

 いずれについても、アップルがこれら企業の技術をどのように生かすのか明らかになっていない。ただ報道によると、後者のボーカルIQは米ゼネラル・モーターズ(GM)と協力し、車載ナビゲーションとエンターテインメントシステムの開発を行っている。

 こうしたことから、アップルはこれらの技術を使い、iPhoneなどで提供している音声アシスタントサービス「Siri」を向上させ、やがて車載システムなどに導入するのではないかと見られている。