posted by 野村 俊介
ここ10年で時代が変わり、メディアが変わり、ライフスタイルが変わってきました。それに伴い、当然ブランド戦略も変えていかなければならないのは明白です。
しかし、それまで築いてきたものが大きければ大きいほど、思い切った方向転換は難しいもの。
今回は、どこよりも強固なブランドを築いてきたメルセデス・ベンツが仕掛ける「攻め」のブランド戦略を見ていきたいと思います。
スーツを脱ぎ捨てたベンツ
もともと日本では、高所得者層をターゲットに高級セダンを販売してきたメルセデス・ベンツ。高級車の代名詞とも言えます。
医者、弁護士、大企業の重役などがターゲットであったため、メルセデス・ベンツという企業ブランド自体、少しお堅いイメージがありました。