(写真はイメージ)

 岩手県宮古市に住む友人から「宮古産のサンマを送ったから」という連絡をもらった。宮古といえば全国有数のサンマ水揚量を誇る漁港である。この時期の脂が乗った宮古のサンマを毎年楽しみにしている人は多い。

 友人は地元の郵便局の「サンマゆうパック」を利用して、サンマを送ってくれたという。サンマゆうパックは、郵便局に申し込みを済ませると、水揚げがあった順に水産業者が直接全国に発送してくれるという仕組みである。

 しかし、「送られた」はずのサンマがなかなか届かない。

 友人に確認してみたところ、次のようなことが分かった。

「今年は小型のサンマしか穫れないので、業者が発送できないらしい」

宮古のサンマ水揚量は激減

 友人は、次のような宮古の実情を話してくれた。

 水産会社は1尾150グラム以上のサンマを発送するという契約を宮古郵便局と結んでいた。ところが、水揚げされるのは130グラム程度の小型のサンマばかり。契約した魚が取れないので発送できないというわけだ。