インテルが新プロセッサー公開、端末の軽量化と効率的冷却に対応

国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショーにおけるの米インテルのブース〔AFPBB News

 米インテルが10月13日に発表した今年7~9月期の決算(PDF書類)は減収減益だった。サーバーなどのデータセンター向け半導体事業は堅調に伸びたが、パソコン向け半導体事業は落ち込んだ。

2四半期連続の減収減益

 7~9月期の売上高は144億6500万ドルとなり、1年前から0.6%減少した。純利益は31億900万ドルで同6.3%減少。また1株利益は0.64ドルで同3%減少した。売上高、1株利益はともにアナリスト予想を上回った。

 インテルはパソコン向け半導体の世界最大手。それゆえに同社売上高の大半はパソコン向け半導体が占めている。

 そうした中、世界のパソコン市場は低迷が続いており、インテルは苦戦を強いられている。同社は前の四半期も売上高と純利益がともに前年実績を下回っており、これで2四半期連続の減収減益となった。

PC向け半導体の売上高は7%減

 7~9月期の売上高を事業部門別に見ると、パソコンとモバイル端末向け事業の「クライアント・コンピューティング・グループ」は85億ドルで、1年前から7%減。

 この部門の製品出荷個数は、ノートパソコン向けが同14%減、デスクトップパソコン向けが同15%減と落ち込みが激しい。ただし製品の平均販売価格は、パソコン向けが同4%増加し、デスクトップパソコン向けが同8%増加した。

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、これらパソコン向け製品の販売価格が上昇したのには理由がある。