米メディアの報道によると、米アップルは現在、映像作品を制作する事業に乗り出すことを検討しているという。
長編コンテンツの量産目指す
同社は過去数週間にわたり米映画産業の幹部とミーティングを開いており、オリジナル映像作品の制作事業について初期段階の協議を行ったという。
この話題を最初に伝えた、米エンターテインメント業界誌バラエティ(Variety)によると、アップルは今後数カ月のうちに社内にコンテンツプロダクションのチームをつくると見られている。
同社の最終目標は、ストリーミング配信用長編コンテンツを量産する開発・制作部門の設置。これにより同社は、今月日本へのサービス上陸を果たした米ネットフリックスなどのライバル企業に対抗するという。
またアップルは今後数カ月のうちにヘッドハンティング会社を通じて人材を集める計画で、来年の事業開始を目指している。
ただし同社が注力しているのがテレビドラマシリーズのような作品なのか、映画作品なのか、あるいはそれらの両方なのかといったことは分からないとバラエティは伝えている。
著名なテレビ司会者にアプローチ
米フォーブスによると、アップルがこうした映像制作事業に興味を抱いていることが分かったのは今年の7月。
先頃、英BBCの長寿自動車情報番組「Top Gear」の元出演者として知られる3人のテレビ司会者と、米アマゾン・ドットコムが新たな自動車関連番組の制作に関して契約を結んだと伝えられたが、実はアップルも彼らと契約すべく交渉していたのだという。