肩こりと並んで悩む人が多いのが腰痛。デスクの前にずっと座っていたり、急に立ち上がったりしたとき、思わぬ痛みに顔をしかめた経験のある人は多いのではないでしょうか。
人間はもともと立って行動する動物であり、座るというのは人体にとって不自然な状態を強いることになります。一般に、座っているときには立っているときの約2倍の負担が腰にかかっているといわれています。
「座った状態では上半身を腰から背中の筋肉だけで支えることになるんですね。それが長時間になると、背骨と腰を固定させている筋肉がコチコチに固まっていきます。そうして動けなくなった筋肉を無理に動かそうとすると、痛みが発生することになるんです」(横内先生)
ここで紹介する3つのストレッチで、こまめに腰と背中の筋肉をほぐしてあげましょう。
【1】 おなかの横の筋肉を伸ばしましょう
背もたれのあるいすに座り、左右に体をひねります。ひねった状態で3秒ほどキープしてください。
「座っていると背中側の筋肉だけに負担がかかることになって、特に腹筋や体をひねる筋肉はほとんど使われません。負荷を分散させ、使われない筋肉に適度な刺激を与えるためにも、定期的にこのストレッチを行なってください」
● ワンポイントアドバイス
腹筋から脇腹の筋肉を十分動かすことを意識して、大きく体をひねりましょう。