英国の市場調査会社、カナリスによると、米グーグルのウエアラブル端末向けOS「Android Wear(アンドロイドウエア)」を搭載する腕時計型端末の昨年12月末までの出荷台数は、72万台程度にとどまったという。
モトローラやサムスンなどが市場投入
Android Wearは昨年6月にグーグルが開発者会議「Google I/O」で披露したOS。
その後、韓国サムスン電子や、韓国LGエレクトロニクス、ソニーモバイルコミュニケーションズ、中国レノボ・グループ(聯想集団)が買収した米モトローラ・モビリティが製品を発売した。
しかし、その売れ行きは芳しくないと指摘されている。例えば米ウォールストリート・ジャーナルは、その度合いを米アップルの「iPhone」と比較している。
昨年6月以降の半年間におけるiPhoneの販売台数は1億1400万台。iPhoneは、Android Wearが半年かけて達成した販売実績をわずか1日で実現し、それが半年間毎日続いたと、同紙は伝えている。
スマートウォッチとも呼ばれるこうした腕時計型端末の市場はまだ本格的に立ち上がっておらず、7年以上たったiPhoneと比較するのは公平を欠く。だが、カナリスのデータを見るとやはり、Android Wearの出足は鈍いと言わざるを得ないようだ。