米国ではブラックフライデーになると、1年中この日のセールを待ち焦がれていた人たちがこぞって買い物をする。クリスマスも近いのでプレゼント用や自宅用にと買いまくる冬の大イベントと言える。

韓国人も待ち焦がれるブラックフライデー

米感謝祭週末の売り上げ減、購買動向の変化が影響か

米ニューヨークの老舗百貨店「メーシーズ」で、感謝祭当日の午後6時に始まった「ブラックフライデー」のセールに殺到する買い物客(2014年11月27日)〔AFPBB News

 ブラックフライデーとは、米国で感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。

 小売業では最大8割引きといった破格な割引率を提示し、当日は感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セールの日でもある。よって黒字になるという意味が含まれている。

 そんな米国でのイベントなのに、なぜか韓国でも待ち焦がれている人たちが多い。

 もともと外国製品の値段が高く設定されている韓国では、米国で買った方が関税を入れても安い場合が多い。そのため、とりわけ韓国製品より外国製品を好む人たちは親戚や知人に頼んだりネット購入したりと米国でのショッピングを楽しんでいる。

 そうした人たちの行動、直接購入を略して「直購(チック)」という。チック族たちは、ブラックフライデーとなると「買わなきゃ損」という意識があるため、ブラックフライデーを心待ちにしている。

 さて、韓国にだってオンラインショッピングモールがあるというのに、海外のネットショッピングにお客をみすみす取られることに業を煮やした韓国の流通業者たちは、こうした昨今の消費者たちを囲いこむため、今年12月12日、韓国版ブラックフライデーを開催した。

 韓国内の流通企業10社(11番街、CJモール、現代Hモール、ロッテドットコム、エルロッテ、AKモール、ギャラリアモール、ロッテスーパー、ハイマートショッピングモール)が手を組んで韓国版の「ブラックフライデー」を開催した。