消費者情報誌「通常の使用に問題なし」
それによると、両端を固定した状態で上からか荷重をかける「3点曲げ試験」を行った結果、iPhone 6 Plusは、約41kgの負荷で曲がり始め、約50kgでケースが本体から分離した。
これに対し、iPhone 6は約32kgで曲がり、約45kgでケースが分離。曲がりやすいと言われていたiPhone 6 Plusは、iPhone 6よりも強度が高いとの結果だった。
またiPhone 6 Plusの強度は、サムスンの「GALAXY Note 3」や、2世代前のモデル「iPhone 5」より低いものの、台湾HTC(宏達国際電子)の「HTC One(M8)」よりは高いとの結果も出た。
本体が曲がるまでに耐えられる負荷は、GALAXY Note 3が約68kg、iPhone 5が約59kg、HTC Oneは約32kgだったという。
同誌によると、4本の鉛筆を同時に折るのに必要な負荷は約36kgで、これは相当の力。今回試験を行ったすべての端末は、通常の使用に耐え得る強度を持っており、問題はないと同誌は結論付けた。
試験結果に疑問を呈する米メディア
しかしこれに反論しているのが米フォーブスの記事だ。同誌は、トロントの男性が指摘しているのは、側面のボリュームスイッチ周辺だとし、コンシューマー・リポートの試験結果に疑問を呈している。この部分はスイッチを本体から出すために、アルミケースがくりぬかれており、強度が低い。男性が曲げたのはこの部分だとフォーブスは伝えている。
また同誌はアップルが自社の試験に用いた端末の強度と、実際に販売されている端末の強度が異なっている可能性があるとし、もしそうであれば、アップルのサプライチェーン管理能力が問われるだろうと指摘している。
