近年、若い世代を中心に“果物離れ”が進んでいるのをご存じだろうか。
かつて果物を食べるといえば、皮をむいて生で食べることだったが、最近では食べやすさを狙って、カットフルーツやスイーツ、ジュースなどの加工品も多くなっている。私たちの食生活の中で、果物の位置付けが変化しているようだ。
欧米では野菜と同じ、日本ではデザート
残暑のピークも過ぎ、いよいよ味覚の秋の到来だ。この季節になると、ブドウや梨、柿などの旬の果物が出回り、食卓を彩る。ぶどう狩りや梨もぎで採れたての味を楽しむ人も多いことだろう。
ところが近年、日本人は果物をあまり食べなくなっている。特に40~50代の世代で果物離れが顕著だ。果物全体の消費は横ばいだが、生鮮果実としての消費は減少が続いている。一方、輸入品を中心に加工品の消費は増加している。