韓国では今年6月4日に全国で一斉に地方選挙が行われる。この日は投票参加率を高めるために法定休日となっているが、今回4日と6日(顕忠日:国民的祝日)が休みとなり、うまく5日を休暇にできれば5連休になる。

選挙よりも連休を楽しみにしている韓国の人たち

 そのため、選挙に関心がなくても連休を待ち焦がれているサラリーマンも多い。今回の地方選挙では、市・道(県に当たる)知事、区市郡議長、市道議会委員、区市郡議会委員、広域議員比例、基礎委員比例、教育委員、教育監を選ぶ大がかりな選挙である。

 5月15日~16日までが候補者登録の申請、5月22日から選挙活動が始まり、5月30~31日は事前投票、そして投票日当日が6月4日となっている。

 先月はセウォル号関連のところで様々な政治家が被害者遺族たちのところに現れ自分たちをアピールしようとして非難にさらされたケースが多発した。悲嘆にくれた遺族の前では、どんなに甘い言葉も通じなかったようだ。

 さて、このような地方選挙に先立ち、「無限挑戦」というバラエティ番組では「10年先の将来を見据えたリーダーを選ぶ選挙」と題し、本物にそっくり似せた選挙を始めた。

 本物感を出すために、それぞれの候補が遊説をし、なぜ自分が将来のリーダーになるべきかを説いていく。それだけでなく、22日には全国の11カ所に投票所を設け一般市民に投票してもらった。

 もちろんバラエティなので、有権者の年齢制限がなかったり、オンラインでも投票ができるなど、地方選挙と全く同じわけではない。

 しかし、今回話題になっているのはこのばかばかしい選挙になんと50万人の市民が参加したということである。この数はオンライン投票も含めてのことなのだが、わざわざ投票所に出向いてきた人たちも相当いた。