沖縄は宜野湾市で鬼平を見かけた。

 沖縄そば「鬼平」。ワオ! 沖縄国際映画祭の会場から歩いて行ける。

 東京-那覇は飛行機で2時間40分。ただ、那覇から台北は1時間30分(毎日4便出ている)。それに香港へは2時間30分。東京より近い。そんな沖縄で、映画という表現と「芸人2.0」ってないのか、とフト考えた。

コンテンツの集金パイプラインを再構築

 映画は1910年代にスタジオがハリウッドに集結して以来、表現の王様だ。アメリカではテレビやネット配信プラットフォームだって、映画スタジオの傘下にある。

 しかし、これからも誰もが2時間暗闇に座って映像を見続ける表現が成立し続けるなんてことがあるんだろうか。

 特に、これから無数のスマホ映画監督が現れ、映像が大量生産されるときに、映画だけが影響を受けないはずはない。もっとインタラクティブ性を持ったなにか(映像がインタラクティブ性を持つという意味ではない)に変わるかもしれない。

 映像が大量生産&消費される=群像の時代に対応すべく、先進的な企業、例えばディズニーは、いまや「映画」アイアンマンでなく「キャクラター」アイアンマンに価値を見出す。

 映画という表現フォーマットではなく、キャラクターでビジネスを組み立てようとしているのだ(参考:「コンテンツを解体して更に成長を目論むディズニー」)。

デジタル+芸人=芸人2.0

 こうしたディズニーのキャラクター戦略は、タレントエージェンシーの仕事そのものだ。

 メディアが再構築される時代。特に、ソーシャルメディアは少数のキュレーターが実権を握る領域ではない。だから、やる気になれば自分で自分の場を作り出せる。タレントにとってメディアと仕事をするB2B2Cの商売から、自ら消費者に働きかけるB2Cに移行できる。