6月のロサンゼルス。

 ホテルの窓から、カラっとした青空にみっしりとオレンジ色の屋根の家々が連なり、所々に背の高いヤシの木が剣のような葉を音もなく垂らしているのが見える。

 髪の毛がチリチリになりそうなくらいの日差し。 

カリフォルニアの青い空

ハリウッドとダウンタウンを結ぶ地下鉄ブルーライン(Blue Line)の車内。料金は一律30セント。自転車も持ち込める(著者撮影、以下同)

 ハリウッド駅から地下鉄に乗る。乗客の8割はキャップを被り、そのうち2割はタトゥーを入れている。

 そんな車内に30分。ダウンタウンのピコ駅に着く。通りに出ると、目の前に白い巨大なコンベンションセンターが現れた。

 近づくにつれ、屋外のDJブースから大音量の音楽が聞こえてくる。

 ゲームの祭典「E3」はすでに始まっている。今年はファミコン発売30周年か。なんか面白そう。

ゲームプラットフォーム「INFINITY」

 「E3」は家庭用ゲーム機主体のイベントで、任天堂、ソニー、マイクロソフト、それに彼らにゲームを提供する大手ゲーム制作会社のEAエレクトロニック・アーツ)が主役。どデカいブースを出していた。

 しかし、私が今年面白いと思ったのはディズニーの「INFINITY」というゲーム。

INFINITYのボードとキャラクター人形(E3 2013にて)

 INFINITYは、家庭用ゲーム機に繫いで遊ぶボードとその上に置くキャラクターの人形がセットになったゲームプラットフォーム。プレイヤーはプレステとかXboxのリモコンで操作する。