皆さんはBYODという言葉を聞いたことがありますか? これは「Bring Your Own Device(自分自身のデバイスを持ち込む)」の頭文字を取った略語で、私物の情報機器を業務に活用するスタイルを指す言葉です。
既成事実的に加速するBYODの流れ
20年以上前にパソコンが登場した頃から、先進的なユーザーが私物ノートパソコンを会社に持ち込んで仕事する例はたくさんありましたが、その後、ノートパソコンは会社で買うのが当たり前になりました。
それが、最近のスマートフォン、タブレット端末の急激な普及により、再度この流れが復活しているのです。
企業側としても、初期投資が不要になることだけではなく、自由なスタイルを許可することで業務効率を上げたいと、積極的にこれを認める考え方も増えてきているようです。
このように、なかば既成事実的にBYODの流れが加速していますが、社員の立場から一番気になるのは「費用が全て自己負担になるのは納得がいかない」ということではないかと思います。
初期に発生する費用や月額固定料金はともかく、発信するたびに発生する通話料金まで全て個人持ちということでは、業務用の通話をどんどんかけるには抵抗があるのではないでしょうか。
従来の携帯電話のプランであれば、月額固定料金に無料通話時間が含まれていましたので、無料通話の枠内であれば費用が発生しませんでした。
しかし、最近のLTEプランでは各社とも無料通話時間がなくなり、一律に通話料金が発生するようになっていますので、発信の際の通話料金は会社で負担してほしいという人が増えているのではないかと思います。
これらの問題に正攻法で応えようとして、多くの企業では会社で契約した携帯電話を社員に配布しています。しかし、このようにしても、携帯電話の2台持ちは大変評判が悪いです。誰しも、自分が持っている私物のスマホ1台で全ての用事を済ませたいと思います。
品質面でなかなか踏み切れないIP電話への移行
ここで、各社から登場しているIP電話を使えばいいのではないかと考える方が多いのではと思います。「050plus」「SMARTalk」といったIP電話サービスを利用すれば、スマホに「050」で始まる電話番号をつけることができます。