バンクーバー新報 2013年10月10日41号

 全国の6年生から12年生の生徒に対して行われた調査の結果、アンケートの行われた日より30日以内に喫煙したことがあると答えた生徒のうち、52パーセントが何らかの味つきのタバコを使用していたことが分かった。BC州ではこの値は53パーセントだった。

 カナダがん協会の上級政策アナリストロブ・カニンガム氏は、この結果に憂慮している。メントール入りタバコやチェリー、チョコレート味の細葉巻などの味つきタバコは、主に若年層に受け入れられやすい。

 味つきであることが、タバコ自体や煙のきつさを和らげ、また人体への害が少ないだろうという誤った認識を与えやすいと、カニンガム氏は味つきタバコの弊害を指摘する。

 「タバコ業界が、ミント味やチョコレート味のタバコを高齢者向けに開発しているとは思えない」と同氏。

 連邦政府は、メントール風味以外のタバコと葉巻を禁止しているが、重さ1.4グラム以下の細葉巻については規制がない。

 これらの法律が制定された頃は、若年層がこういった種類のタバコ製品を使用していることを示す具体的なデータがなかったためだが、こうした現状が明らかになった以上、政府は必要な措置を早急に取るべきだし、協会としてもそのように政府に働きかけていくと、カニンガム氏は取材に答えている。

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