米マイクロソフト(MS)は同社独自のタブレットコンピューター「サーフェスプロ(Surface Pro)」の価格を引き下げた。この端末には、ディスク容量が64ギガバイトのモデルと128ギガバイトのモデルがあるが、ともに100ドル値下げし、それぞれ799ドル、899ドルで直販サイトなどで販売を始めた。

 同社がサイトに記載した説明によると、今回の値下げは8月29日までの期間限定で、在庫がなくなり次第終了するという。この話題を最初に伝えたザ・バージによるとマイクロソフトは、米国のほか、カナダ、中国、香港、台湾でも同様の値下げ販売を始める。

需要予測を見誤った可能性あり

世界のパソコン出荷台数、過去最悪の落ち込み

米マイクロソフトの「サーフェス」〔AFPBB News

 マイクロソフトはその具体的な理由について明らかにしていないが、コンピューターワールドなどの報道によると、サーフェスプロは売れ行きが芳しくなく、マイクロソフトは在庫を削減したいと考えだという。

 同社はこれに先立ち、基本ソフト(OS)にウィンドウズRTを搭載したサーフェスの廉価モデル「サーフェスRT」を最大30%値下げした。

 このモデルは日本でも6月中旬から期間限定で1万円引きで販売していたが、同社はこのキャンペーン価格を正規価格に変更すると発表。7月15日から容量32ギガバイトの最安モデルを3万9800円に下げて販売している。

 そしてマイクロソフトは4~6月期の決算で、サーフェスRTの値下げなどに伴う在庫調整の費用として9億ドルの特別損失を計上した。

 このことは、同社がサーフェスRTの需要予測を見誤った証拠だと指摘されている。アナリストらは今回値下げしたサーフェスプロについても同社が需要予測を間違えた可能性があると見ている。