訪問者数は1年で4割減
米ウォールストリート・ジャーナルによると、Beboは欧州で人気だが、その勢力は米国には波及しなかった。米国における今年5月の同サービスへの訪問者数は500万人で、前年同月から44%減少している。
これに対しSNS最大手米フェイスブックの同月における訪問者数は1億3040万人。こうした状況で、AOLはBeboの売却、もしくは閉鎖を検討していると発表していた。
「話題のインターネットサービスが、収益を生み出す前に衰退していくという事例がまた生まれた。SNSで利益を得ることの難しさを物語っている」。ウォールストリート・ジャーナルはこう伝えている。
Beboの再建は可能か?
Beboを買収するCCPは、売り上げ規模が300万~3000万ドル程度の企業の再建を得意とする小規模な投資会社。同社は17日、報道発表文を出し、その中で「世界展開しているすべてのBeboの業務とサンフランシスコの本社を直ちに引き継ぐ」と述べた。
またAOLのティム・アームストロングCEOは、「CCPは会社再建の専門家。競争激しいSNS市場でBeboを後押ししてくれるだろう」としている。
しかしアナリストはBeboの復活について悲観的な考えだ。衰退していくサービスを立て直すためには、相当の投資が必要になるからだ。
英フィナンシャル・タイムズによると、米国の調査会社ガートナーのアナリストは「エンジンやシリンダー、タイヤがいくつかない古い自動車のようなもの」とまで言っている。