米国では先週のブラックフライデーを皮切りに年末商戦が本格的にスタートした。
全米小売業協会が発表した、土曜日までの3日間におけるネットを含む店舗来店者数は2億4700万人。昨年から9.2%増となり、過去最高を更新した。1人当たりの支出額も423ドルと6.3%増え、3日間の小売売上高は591億ドルに上った。
そうした中、テクノロジー業界の動向に詳しい米パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏がブラックフライデーに米アップルと米マイクロソフトの直営店を調査した結果を米フォーチュン誌が報じた。
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マンスター氏はスタッフとともに、全米最大規模と言われるミネソタ州ミネアポリスのショッピングモール「モール・オブ・アメリカ」に行き、アップルとマイクロソフトの直営店の顧客動向を調査した。
それによると、1時間当たりの来店客数はアップルが715人、マイクロソフトはその半数以下の336人だった。
フォーチュン誌はこれに先立ち、別のショッピングモール内の両社店舗の映像を公開し、マイクロソフトの客数が少ないという“印象”を伝えていたが、マンスター氏の調査でそれが数値化されたというわけだ。
さらに興味深いのは、顧客の購買動向に違いがある点。例えば購入された商品数はアップルが1時間当たり平均17.2個。これに対しマイクロソフトは同3.5個だった。
アップルの店舗では1時間に「アイパッド(iPad)」を6.7台、「アイパッド・ミニ」を4.3台、パソコン「マック」を3.9台売った。