米国の市場調査会社、コムスコアがまとめた調査によると、同国における11月1日から18日までのオンラインショッピングの支出額は101億3500万ドルとなり、1年前の同じ期間の87億6900万ドルから約16%増加した。
このうち11月8日の木曜日の支出額が最も多く、この日だけで8億2900万ドルと調査期間全体の1割近くに上った。コムスコアのジャン・フルゴニ会長によると、「本格化する年末商戦を前に消費者の財布のひもは早くも緩んでおり、幸先の良いスタートを切った」という。
米国では11月第4木曜日の感謝祭からホリデーシーズンと呼ばれる休暇時期に入り、年末商戦が本格化する。
今年は消費者信頼感が過去5年で最高水準に達しており、オンライン小売業者も早めに販売促進を展開した。これが奏功して支出額の増加につながったという。
このことから同社は、今年の11月と12月を合わせた支出額の合計が434億ドルになり、昨年の同じ時期から17%増えると予測している。これは一昨年から昨年の伸び率である15%を上回り、さらに今年の小売業界全体の伸び率予想である4.1%を大きく上回る数値だ。
3カ月単位の支出額は3年連続増加
感謝祭翌日の金曜日はどの小売店も黒字になることから「ブラックフライデー」と呼ばれる。
また週明けの月曜日も週末に希望の商品を買えなかった人がオンラインショッピングに殺到することから活況を呈し、こちらは「サイバーマンデー」と呼ばれる。
まだこれらの今年のデータは出ていないが、昨年の実績を見ると、感謝祭が4億7900万ドル、ブラックフライデーが8億1600万ドル、サイバーマンデーが12億5100万ドルと拡大していく。この傾向はその後も続き、12月の中旬まで上昇を続けてピークに達した後、クリスマス直前に低下する。