マット安川 今回のゲストは、来る2012年10月1日より日本郵便株式会社・副会長に就任される稲村公望さん。郵政改革からの10年など、盛りだくさんの内容をお聞きしました。

総選挙の争点は日米関係、増税、原発、東北の復興に絞ろう

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:稲村公望/前田せいめい撮影稲村 公望(いなむら・こうぼう)氏
中央大学大学院客員教授。鹿児島県徳之島出身の元郵政官僚。総務省大臣官房審議官を経て2003年日本郵政公社発足と同時に常務理事に就任、2005年退任。(撮影:前田せいめい、以下同)

稲村 民主党は増税はしないと言って政権の座に就きました。政治ですから約束違反があってもいいんですが、ちゃんと国民の審判を受けないといけません。だから何より選挙をすることが先決なのに、彼らは先延ばしにしているように見えます。

 その間に民主党から出ていく人もいる。比例区で当選したのに、別の政党に移って国会議員を続けるっておかしいじゃないですか。党を出るなら議員も辞めるべきです。

 国民は投票権のない代表選なんてどうでもいいから、早く選挙をしてくれと思っています。このままではどんどん民意が離れていくでしょう。

 あきれかえる。期待しなくなる。そこを狙ってヒトラーみたいな勢力が出てきて、みんなが踊らされるということもありえます。これが一番怖いことじゃないかと思いますね。

 今度の選挙は大きな4つのテーマに争点を絞ったらいいと思うんです。それは外交、増税問題を含む経済政策、原発、あと東北の経済復興です。

 外交なら日米関係をどうするか、経済政策なら大きな政府か小さな政府か、原発なら脱原発なのかそうでないのか、多少意見が違ってもイエスかノーで決めちゃえばいいんです。

自民党は小泉構造改革の失敗を検証せよ

 自民党も褒められたものじゃありません。総裁選の候補に、政策はこれから作るなんて言う人がいるくらいですからね。

 自民党は小泉(純一郎・元総理)さんにぶっ壊されて、ぶっ壊れたままなんですよ。変わらなきゃいけないときに、変われていない。大局を見失っています。

 見過ごせないのは小泉さんの構造改革、対米追従路線の是非がしっかり検証されていないことです。構造改革以降、日本の経済規模は縮小し、国力もダウンしました。よく地方を回るんですが、地方は本当に貧乏になった。