各地で反原発を訴える抗議活動が行われる中、関西電力は1日、大飯原発3号機の原子炉を起動した。今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、再生可能エネルギー買取制度のスタートや、大飯原発再稼働反対の動き、また経営統合した関空・伊丹空港をめぐる問題などについて中山氏が語った。
代替エネルギーに移行するための積極的な投資を
中山 定期検査のため停止していた大飯原発3号機の原子炉が起動したと報じられました。今後のエネルギー問題はどうすべきなのか。その問いに、ソフトバンクの孫(正義)社長が1つの解答を出していると思います。
再生可能エネルギーの買取制度がスタートした1日、「ソフトバンク、メガソーラー2拠点で運転開始」というニュースがありました。
ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを手がけるSBエナジーは、京都市と群馬県に建設した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の運転を開始したと発表。
京都市内での記念式典で孫社長は、再生可能エネルギーは「20年経った後は、発電にかかわる資源コストはゼロ」になる利点があり、「長い目で見れば結局は一番安く、一番クリーンで、一番安全で、自然と共生できるものになる」と強調したと報じられました。
テレビのニュースで目にしたのですが、再生可能エネルギー買取制度が導入されることで、月7000円の電気料金を支払っている平均的な家庭では、上乗せされる負担額は75~111円となるそうです。
これだけのコスト負担で新しい代替エネルギーが利用できるなら、利用者はどんどん投資すべきではないでしょうか。過去の発電方法から新しい発電システムへと徐々にシフトするための投資コストは、私たちがもっと積極的に支払ってもいいと思います。
東西冷戦時代のイデオロギー闘争を彷彿させる反原発運動
同じく1日、「坂本龍一が大飯原発再稼働反対への曲を公開」と伝えられました。
YMOで活躍していた坂本氏が、「再稼働反対!」というシュプレヒコールをサンプリングしたトラックを発表したそうですが、こうした報道を見ていると、ベトナム戦争時の反戦運動のようなムーブメントが出てきているように感じます。