2011年の東日本大震災の時にSNSで社員の安否確認を行った、という話をよく聞いた。だが、サイバーテックはたかだか数十名の組織であり、すぐに社員の安否確認が取れたので、SNSを使う必要性がなかった。従って私自身、理屈では分かるけれども、SNSの活用法としてはいまいちピンときていなかった。

 安否確認と同じ次元では語れないが、今回、SNSの有用性を実感する出来事があったのでご紹介したい。

 「誰か情報を知りませんか?」と掲示しておくと、情報が集まり、結果的に目的を達成することができる。それが実現できる仕組みは、素晴らしいITサービスだと思う。

 よく「BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)」のためにSNSを活用、などと言われるが、そこまで大げさに捉えなくても、SNSを使ったアクションは小さなことからできる。私の体験からヒントを得ていただければと思う。

出張の前日、2次会の店にガラケーを置き忘れた

 つい先日、携帯電話を紛失した。

 私が所属する起業家団体の月例会が銀座であり、近くにあるバーで2次会が開催された。私は翌日に仙台出張が控えていたため、2次会の最後まで同席せず、終わる少し前に抜けたのだが、その会場に携帯を忘れてしまった。

 最後に店内で通話をしてから他の店には移動していない。「忘れた」と気がつくまで何か“怪しい”動作をした記憶もなく、淡々と帰路に就いた。だから、その店に忘れたのはほぼ確実だ。気づいたのは、店を出て帰路に就いてしばらくしてからのことだった。

 ちなみに私は普段、ドコモの携帯(ガラケー)と、「Wifiルータ+Wifi接続」のスマートフォン(SIMが入っていないので通話はできず、ネット接続のみ)の2つの端末を持ち歩いている。今回忘れたのはガラケーの方である。

 さあ、この端末をどうやって回収しよう。

 ぱっと思いつく方法としては、(1)現地に行く、(2)店に連絡する、といったところである。