ニッケイ新聞 2012年4月13日より
大聖市圏(大サンパウロ市圏)の7市が自転車道で結ばれることになると、12日付エスタード紙が報じている。
自転車道でつながるのはグアルーリョス、サンタイザベル、イタクアケセトゥバ、モジ・ダス・クルーゼス、ポアー、フェラス・デ・ヴァスコンセロス、スザノの7市で、かねてから自転車通勤者が最も多かったモジ・ダス・クルーゼスが最初の工事区間に選ばれた。なお、現時点でモジ以外の具体的な自転車道計画は立っていない。
モジ・ダス・クルーゼスの工事は道路開発公社により、聖州の都市開発局(Dersa)の資金援助のもとで行われる。自転車道は13キロメートルに及び、総工費は260万レアルの予定だ。
現在、モジでは1日に7千人が自転車を運転しているが、新しい自転車道の建設で2万1千人の利用が期待されている。これにより、1年につきバス代160万レアルが節約できるという。
今日、大聖市圏では通勤その他の人の行き来は1日3820万回に上るが、自転車はそのうちの1%以下の30万5千に過ぎない。
自転車の利用を増やすため、Dersaは自転車の移動距離を半径5キロメートルまでにする方針で、自転車道は駅やバス・ターミナルや大学、商業街の中心地などにつなげる。最終的には大聖市圏での移動の4%を自転車によるものにしたいとしている。
コロンビアのボゴタやチリのサンチアゴでは1998年から自転車道計画を実施しており、ボゴダでは620キロメートルの自転車道を作ったところ、自転車での移動率が1・6%から5・8%に上昇した。
サンチアゴでも、340キロメートルの自転車道設置で自転車での移動率が0・6%から5%に上昇した。
注:聖市=サンパウロ市 聖州=サンパウロ州
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