ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手の米フェイスブックが米IBMから750件の特許を購入したと海外のメディアが伝え、話題になっている。
最初に報じたのは米ブルームバーグで、その後、英ロイター通信や米ウォールストリート・ジャーナルなども追って取材し、明らかになった。
ウォールストリート・ジャーナルによるとフェイスブックの広報担当者は詳細について述べなかったもののIBMの特許を取得した事実については認めたという。
それによると、フェイスブックがIBMから譲り受けた特許は、検索やネットワーク技術、ソフトウエアや半導体関連など多岐にわたる。
これに先立つ今月12日、ポータル大手の米ヤフーがフェイスブックを提訴したことが報じられたが、フェイスブックは保有特許を増やすことで特許資産を強化し、ヤフーに対抗する考えのようだ。
「不可解な行動から当社を守る」
2月末、米ヤフーはフェイスブックに対し、ヤフーの特許使用についてライセンス料の支払いを求めるとし、応じなければ訴訟に持ち込むことを示唆していたが、3月に入ってそれを実行した。
ファイル共有サイトにに公開された訴状によるとヤフーは12日、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所に提訴している。
ヤフーが問題としているのは、ネット広告やプライバシー、SNS関連などの10件の特許。同社は「フェイスブックがそのサービスで基盤としている技術はヤフーが発明したもの」と主張しており、ライセンス料の支払いだけではヤフーの損失は補えないとして、損害賠償も求めている。