国内外のタイムリーな政治トピックを取り上げた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。
日本の防衛・外交課題や、大阪府・市が関電に求める原発廃止提案、渡邊恒雄氏の「ヒトラー」発言に対する橋下大阪市長の反論などについて中山氏が解説した。
北朝鮮、中国との緊張関係に、野田政権の防衛相は対応できるのか
中山 野田(佳彦)首相が18日、防衛大学校の卒業式で訓示を行いました。
「核・ミサイル問題を含む北朝鮮の動き、軍事力を増強し周辺海域で活発な活動を続ける中国の動向など、わが国の周辺環境は厳しさを増すと同時に複雑さを呈し、不透明感が漂う」と指摘。
その上で「こうした事態の中でも、自衛隊は日本と国民を守らなければならない」などと述べ、自衛隊の責任の大きさを強調しました。
訓示の内容自体は素晴らしいと思います。しかし、国民は騙されてはいけません。野田内閣の人事は、「素人」発言の一川(保夫)氏が防衛相を務めたかと思えば、今度は田中(直紀)防衛相が国会審議中にコーヒーを飲み、さらには無知な防衛相に代わり渡辺(周)副防衛相が答弁する始末ですから・・・。
言っていることは立派でも形だけ、つまり「仏作って魂入れず」なんですね。そして当の田中防衛相も、17日に視察のため航空自衛隊百里基地を訪問しました。
中国の海洋活動の拡大や北朝鮮の衛星発射問題などに触れ、約900人の隊員に対し「常時危機意識を持って任務に取り組み、国民の期待に応えるためさらなる精励を要望する」と訓示したそうです。
中国の領海侵犯に対しても、現場の自衛官たちは私たちの生命と財産を守るために一生懸命頑張っている。にもかかわらず、こうした体たらくの政治家たちに訓示される彼らの気持ち、悔しさは察するに余りあります。
韓国から見ても明らかな日本の平和ボケ
韓国政府が全斗煥政権下の1981年に日米韓の安保協力について検討した内部資料が、外交通商省公表の外交文書で明らかになったと報道されました。
公表された資料によると、韓国外務省(現外交通商省)米州局が81年9月、大統領府安保政策会議のために作成した「日本の対米対応姿勢と韓米日三角安保協力関係の発展展望」という報告書で、ソ連と北朝鮮の軍事的脅威の増大を挙げ、3国間の安保協力の必要性を強調。