週刊NY生活 2012年2月18日384号

エンパイア・ステート・ビル

 エンパイア・ステート・ビルのロビーから屋上展望デッキまで約1576段におよぶ86階を駆け上がる恒例の階段競争が2月8日開催され、男性部門でドイツ人男性のトーマス・ドルドさん(27)が7年連続の記録更新となる10分28秒、女性部門はニュージーランド出身で2010年覇者のメリッサ・ムーンさん(42)が12分39秒でそれぞれ優勝した。

 ニューヨーク一大イベントのシティマラソンを運営するニューヨーク・ロード・ランナーズが大会を主催し、今年は世界中のアスリートを含むおよそ650人が参加登録した。例年は午前中に行われていたが、参加者をより増やすために今年は夜に開催した。

 ニューヨーク在住の日本人で初挑戦した藤島太郎さん(32、NTTドコモUSA)は、タイム18分23秒で217位。

 学生時代はテニスで鍛えたそうだが「非常階段のようなところを大勢で駆け上がっていくので、40階を越えたあたりから酸素が薄くなっていくのが分り、足よりも息ができないのがつらかった。ハーフマラソンよりしんどかった」と言う。

スタート直前の藤島さん(右から2人目)

 1978年にスタートした同大会では、これまでに2人の男性が5回優勝した経験があり、83~87年にアメリカ人のアル・ワーキーさん、そして99年~2003年にオーストラリア人で9分33秒の最速記録も持つポール・クレイクさんがいる。


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