弁護士の山岸久朗氏、井上裕史氏をスタジオゲストに、ジャーナリストの山田厚俊氏を電話ゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。現役弁護士、ジャーナリストそれぞれの立場から、日本の政治の課題や展望を語った。
法律を変えたければ、弁護士は政治家に転身するしかない
中山 弁護士のお2人は今、政治や立法の場をどう見ていますか?
山岸 国会は法律を作る場所ですが、私たちは「在野法曹」といって法律を適用する立場の人間です。普段、仕事をしながら「法律に不備があるな」と思うことはありますが、法律に則って仕事をしている以上、どうしようもない部分もあるんです。
だから橋下(徹)大阪市長のように、もともと法律を適用する現場にいながら「法律を変えたい」と奮起して、政治家に転身するモチベーションは分かる気がします。
井上 私も「これは法律がおかしい」と思う時はありますね。「なんとか法律をこういうように解釈してくれ」と言われることもありますが、条文として文言が書かれているわけですから、どうしても限界がある。
小沢裁判の判決前に永田町が動く?
中山 ここからはジャーナリストの山田厚俊氏を交えてお話を伺います。山田さんが今、注目している問題は何ですか?
山田 まずは4月に判決が出る見込みの、小沢(一郎)民主党元代表の政治資金規正法違反をめぐる裁判でしょう。
判決の行方に民主党内の注目が集まっていますが、おそらく判決前の3月に離党、内部分裂の動きがあると思います。判決を気にしていたらがんじがらめで動けなくなる可能性が高いですから、その前に動くというのが1つの見方です。
また、野党筋では、昨年コケてしまった内閣不信任案を3月に提出するのではないかという見方が出ています。