大阪府知事・市長ダブル選挙の投開票当日に放送された今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。
大阪維新の会・大阪市会議員の大内けいじ氏、自民党・大阪市会議員の荒木幹男氏、民主党・衆議院議員の熊田あつし氏を電話ゲストに、またスタジオゲストには産経新聞元記者の今西和貴氏と康本昭赫氏を迎え、激戦となった大阪秋の陣を振り返った。
大阪都構想をはじめとしたマニフェストを実現できるか
中山 まずは、大阪市長選で橋下(徹)氏、大阪府知事選で松井(一郎)氏がダブル勝利を収めた大阪維新の会より、大内けいじ氏にお聞きします。
今回の選挙は、市長選が60.92%、府知事選が52.88%と高い投票率を記録しました。その背景には、大阪のみならず、既成政党に対する全国的な不信感があると思います。
民主党は政権与党として掲げたマニフェストを実行できていませんが、大阪維新の会は実行する自信がありますか?
大内 約束したことは、必ず実行したいと思っています。大阪都構想に関しては、今後2年間で詳細な設計図を作っていくことになります。それを住民投票にかける必要がありますし、実現に向けた制度設計はまだこれからです。
今西 都構想の実現には、住民投票による過半数の賛成以外にも、地元議会の議決や国会での地方自治法改正も必要ですが、そのあたりはどうお考えですか?
大内 非常にハードルが高い課題であり、達成に向けて挑戦することになります。当選後の会見で橋下代表は「各政党と協議に入る」と述べましたが、大阪府民・市民の選択を、各政党にも尊重していただけることを期待しています。
自・公・民を「裏切ってきた」橋下氏。政党側にはしこりも?
中山 ズバリ言うと、いま既成政党は皆ビビっていますよ。橋下氏もそれをよく分かっているのだと思います。橋下氏は「独裁」という表現をしていますが、独裁の先には恐怖と暴力があるような気がしてなりません。一方、国政に携わる政党が及び腰だとも感じます。
大内 現政権をはじめ、政治が国民に希望を与える状況になっていません。それが今回、大阪維新の会が支持を得た理由でもあると思います。
中山 橋下氏は会見で「既成政党が協議に応じない場合、次期衆院選で近畿圏に候補者をどんどん立てる」と述べましたが、この発言についてどう思いますか?