米アップルの新型スマートフォン「アイフォーン(iPhone)4S」は世界展開が着々と進んでいるようだ。同社は11月1日、同端末を新たに韓国や香港を含む世界15カ国・地域で発売すると発表した。11月4日に事前予約の受け付けを開始し、11日から販売を始める。

世界70カ国超に展開へ

「iPhone 4S」発表、アップル株価は下落

10月4日にアップル本社で「iPhone 4S」を発表するティム・クックCEO〔AFPBB News

 対象となるのは、韓国、香港のほか、ニュージーランド、ポルトガル、ギリシャ、ポーランド、ブルガリア、ルーマニア、アルバニア、モンテネグロ、マルタ、アルメニア、グアテマラ、エルサルバドル、パナマ。

 同社がアイフォーン4Sを発売したのは10月14日。米国、日本、英国、ドイツ、フランスなど7カ国で開始し、最初の3日間で400万台以上を売り上げるなど出足は好調だ。

 同社はその後も販路を拡大し、10月28日にはイタリアやスペイン、オランダなど欧州20カ国とメキシコ、シンガポールで発売した。今回の15カ国・地域を合わせると販売地域は44カ国・地域になるが、今後もさらに拡大し、年末までに合計70カ国以上に広げる予定だ。

 そうした中、アップルには韓国サムスン電子という強力なライバルが現れ、今この2社間の競争が非常に激しくなっている。

アップル、2位に転落

 米国の市場調査会社、ストラテジーアナリティクスが先頃まとめた調査結果によると、今年7~9月期におけるスマートフォン出荷台数は、サムスンが2780万台で世界トップとなった。

 一方でアップルの出荷台数は1710万台にとどまった。アップルは前の四半期(4~6月)に2030万台を出荷して初めてトップに躍り出たが、7~9月期はサムスンに抜かれ2位に転落した。