アップル7~9月期、純利益5100億円 iPad好調

ドイツ・ミュンヘンのアップルストアの壁に付せんを貼って作られた故スティーブ・ジョブズ氏の顔〔AFPBB News

 米アップルが18日に発表した7~9月期の決算は、主力の「アイフォーン(iPhone)」の販売台数が市場予想に届かなかったことから、アップル株は同日の時間外取引で一時7%超下落した。

 同社が過去何四半期にわたって目覚ましい業績報告をしてきただけに市場は失望し、同社株は売られたようだ。スティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)なきアップルの初めての決算発表で同社は、いくらか輝きを失ったなどと報じられている。

 アイフォーンの7~9月期の販売台数は1707万台となり1年前から21%増加した。このほかタブレット端末の「アイパッド(iPad)」の販売台数は1112万台で同166%増、パソコン「マック(Mac)」は同26%増の489万台と、いずれも過去最高を記録した。

アイフォーン、昨年末の水準に落ち込む

 しかしアイフォーンについては1~3月期に1865万台、4~6月期に2034万台だった販売台数がここに来て落ち込み、昨年10~12月期の水準にまで戻ってしまった。

 アイフォーンはこの1年間順調に拡大を続けており、市場関係者は2000万台は達成できると見込んでいただけに失望が広がったようだ。米ブルームバーグによると、アップルの業績がアナリスト予想を下回るのは少なくとも6年ぶりのことという。

 もっとも、「アイフォーン4S」が発表されたのは決算期後の10月4日。その前から消費者の間で新モデルが発売されるとのうわさが広がっており、ティム・クックCEOによると「9月末に近づくにつれ販売は減速していた」。