ジョイブレ独財務相発言を受けて、海外市場でリスク懸念が拡大したあとをうけた18日の東京市場は、調整の動きが主体となった。海外市場で1.39台から1.37台前半まで売り込まれたユーロドルは1.3780越えまで回復。107円台後半から105円台前半まで売り込まれたユーロ円も、106円手前までの回復となった。
欧州関連では目立った材料が無いなか、円高、ドル円を除くドル高の動きが一服する中で、短期筋のポジション調整が入った形。
◆中国GDP予想に届かず
落ち着いた展開の中、比較的動きを見せたのが豪ドル。まず、朝発表された10月の豪中銀理事会議事録において、インフレ見通しの緩和が伝えられ、今後の利下げ余地拡大が意識された。その後に豪州との経済的な結びつきが大きい中国の主要経済指標発表を控えて、この時点での動きは限定的であったが、発表された中国の指標のうち、GDPが予想に届かなかったことなどを受けて豪ドル売りが入る展開に。その後一旦は値を戻すものの、結局下をトライとやや軟調な推移に。
しかしこの下トライが、オセアニア市場での安値を割り込めず、昼頃からは短期筋からポジション調整の買い戻しが優勢となる展開に。指標後の下げ分を全て取り戻して、買い戻しの勢いが強まり、一時1.0220台まで買い戻しがでる展開となった。