27日のロンドン市場は、小動きとなっている。英国がボクシングデーの振り替え休日となっており株式市場は休場。為替市場でもクリスマス休暇の取引参加者が戻りきれていない状況。欧州大陸の市場はクリスマス明けの取引を開始しているが、欧州株は序盤の上げを消す冴えない動き。また、あすのイタリア債入札を控えて、欧州債も小動きに終始している。ただ、イタリア10年債利回りが7%台と依然として高水準だったり、ドイツ10年債利回りが低下するなど、欧州債務危機の状況は根強い。

ユーロは下げ渋っているものの、上値も重い。ユーロドルは1.30台後半、ユーロ円は101円台後半での狭いレンジ取引となっている。豪ドルも欧州株の値動きが鈍いことから、狭いレンジでのもみ合い。ドル円は77円台後半での推移にとどまっている。ポンドは序盤に買われる場面があったが、その後はすぐに売り戻されるなど、市場の流動性は戻っていない薄商いとなっていた。この後のNY市場では、コンファレンスボード消費者信頼感指数など米経済指標が発表される。ロンドン市場にはNY市場待ちのムードも色濃く、本格的な取引は明日以降となりそうだ。

(Klugシニアアナリスト 松木秀明)