23日のロンドン市場でドル円は78円ちょうど近辺に張り付き膠着した。クリスマス休暇に入った参加者は多く、市場は閑散となった。ユーロドルは1.30台後半、ユーロ円は102.00を挟んで小動きの展開。ポンドはやや値動きを見せ上下に振れたが、値幅は40ポイント程度に留まっている。なお、英債には買いが入り、10年物国債利回りは初の2%割れまで一時低下した。

本日は特段目立ったイベントもない中、ロシアが政策金利のリファイナンス金利を予想外に下げたことが目立つ。市場では据え置きとの見方が大勢だった。ブラジルやインドも利下げ方向に傾いており、新興国経済成長にも不透明感が出てきた。その他、ギリシャと民間債権者による債務交換の協議が難航しているとの報道や、S&Pによるユーロ圏15カ国の格付け発表は来年1月の見通しとの指摘があった。

klugアナリスト 鈴木信秀