内閣府が16日に発表した7-9月期の四半期別GDP速報(QE)で、実質GDPは前期比+1.2%(同年率+4.8%)となり、2四半期連続のプラス成長を記録した。市場予想を上回る数字で、景気がまだ後退していなかった2007年1-3月期以来の大幅プラス成長ということになる。前期比への内外需別寄与度は、内需が+0.8%ポイント、外需が+0.4%ポイント。実質GDPの前年同期比は▲4.5%である。

 一方、名目GDPは前期比▲0.1%(同年率▲0.3%)で、今回もプラス成長への転換は果たせなかった。名目マイナス成長は6四半期連続のこと。前期比への内外需別寄与度は、内需が+0.5%ポイント、外需が▲0.6%ポイント。名目GDPの前年同期比は▲4.4%である。