市場調査会社の米ガートナーが8月9日までにまとめた調査によると、世界のパソコン市場で米アップルのパソコン「マック(マッキントッシュ)」のシェアが着実に伸びていることが分かった。
2008年に3.3%だった全パソコン出荷台数に占めるマックの割合は、昨年4%になった。
これが今年は4.5%、2015年には5.2%にまで拡大するとガートナーは予測している。
とりわけ成熟市場の消費者の間で、アイフォーン(iPhone)、アイパッド(iPad)を含むアップル製品のエコシステム(生態系)が受け入れられており、マックの出荷台数の伸びに寄与しているという。
アップルの時価総額、3467億ドル
そうした中、9日の米株式市場でアップル株が上昇し、時価総額が一時、米石油大手エクソンモービルを上回ったことが大きな話題になった。
この日の午後、アップルの時価総額は一時3430億ドルとなり、エクソンを抜いて米企業で最大となった。その後両社株は追いつ追われつを繰り返し、終値ではエクソンが抜き返した。
米ニューヨーク・タイムズによると、同日の終値ベースの時価総額はエクソンが3483億ドル、アップルが3467億ドル。同紙は、今回のシーソーゲームは、石油価格の下落が原因というよりは、アップル製品の人気の高さに起因するところが大きいと報じている。