西洋画にはない墨絵の豊かさをフランスに広めたい 「わびさびの心」を追求し墨絵の極意を教え続ける書家、マンダ女史 2013.12.24(火) 岩澤 里美 フォロー フォロー中 シェア11 Tweet この写真の記事へ戻る マンダさんの俳画「深川や芭蕉を富士に預け行く」 マンダさんは松尾芭蕉の『野ざらし紀行』を書と画で表して、俳句の仏語訳も自分でつけ1冊の本にまとめた。『Bashō, Carnets de voyage "Nozarashi Kikō"』2005年刊(写真提供:Atelier Manda、以下特記以外も同様) 拡大画像表示 マンダさん。アルザス地方のオベルネ在住 自宅に作った広い日本庭園。「この庭は私の心をいつも満たしてくれます。うちは畳の部屋もあるし、日本にいるみたいですよ」(筆者撮影) 「冬牡丹千鳥よ雪のほととぎす」の俳画。歌を読むと、自然と情景が浮かんでくるので、それを描くという 拡大画像表示 マンダさんはフランスで書と墨絵を教えている。ベルギーやスイスでも時々教える。つい最近は、シカゴの芸術団体に招かれて集中コースを開いた。「英語で教えるなんて初めての経験」と興奮していた 最近建てた小庵からは、遠くの山々が眺められる。「ここにいると、時間の経つのをつい忘れてしまいます」とマンダさん。暖簾の「夢」は、恩師、書家の井幡松亭氏が書いた(筆者撮影) マンダさんの作品。西洋画のアーティストだったマンダさんは、文字よりも先に墨の絵に惹かれた 拡大画像表示