3日の日経MJ(日経流通新聞)および日経新聞本紙で、「2008年ヒット商品番付」が発表された。筆者は以前から、日本経済の状況を考えていく上でこの「番付」に注目しており、過去にリポートでも何度か取り上げたことがある(拙著『デフレは終わらない』東洋経済新報社刊でも、根強いデフレ圧力を示す事象として取り上げている)。

藤原紀香、ユニクロの新商品「スリムボトムス」をPR

藤原紀香、ユニクロの新商品「スリムボトムス」をPR 〔AFPBB News

 2008年の「番付」では、東横綱に「ユニクロ・H&M」、西横綱に「セブンプレミアム・トップバリュ」と、デフレ関連とも呼ぶべき低価格の商品が並んだ。また、東大関に「低価格小型パソコン」、東小結に「円高還元セール」が入っている。

 MJは「逆風下『お買い得』全盛」と題した解説記事を掲載。東横綱の2つについてはそれぞれ、「機能やデザインを追求しながら低価格を貫く主力商品の販売数は、桁外れだ」「大物デザイナーとの連携など、徹底してデザインを追求しながらも手ごろな価格であることが受けた」とコメント。

 また、西横綱については、「日本で本格的なPBが登場してから約30年たつ。燃料や原材料価格の上昇で、食品のナショナルブランド(NB)が相次ぎ値上げされ、相対的にPBの安さが際立ち消費者に浸透した」とした。

 また、2009年のトレンド予想もMJは掲載。「消費者の節約志向は2009年も続きそう。しかし今の消費者は安かろう、悪かろうでは財布を開かない。引き続き『低価格、低コスト』と『顧客満足の向上』の両立が流通・サービス企業の課題となる」と予測した。基本的には2009年も低価格商品の隆盛が続くだろうという予想であり、筆者も同意見である。

 MJ「ヒット商品番付」を遡って調べて考察してみると、デフレ関連商品の隆盛には、「7年周期」があることがわかる。

 第1次「低価格ブーム」は、1993~94年。『価格破壊』がキーワードになった93年は、大手スーパーのPB「セービング」が西横綱になった。また、『新価格革命』が言われた94年には、ベルギー産ビール「バーゲンブロー」が東横綱、「低価格PBコーラ」が西横綱、低価格ワイン「ティオ・デ・ラ・ボータ」が東大関になった。

 第2次「低価格ブーム」は、2000~01年。2000年は、「ユニクロ」が東横綱、「平日半額バーガー」が西横綱になった。また、2001年には、中国製品が衣料や電気製品などで大量流入した年であることを反映して「メード・イン・チャイナ」が東横綱になったほか、「200円台牛丼」が東張出大関になった。