外圧による「普通の国化」のフォージ

日本の戦後体制は、危機と外圧によって終わる

 日本はこれまで戦後の長きにわたり「普通の国になるべきか」を国内で議論してきたが、何も変わらなかった。

 しかし、イラン戦争とホルムズ海峡封鎖は、「普通の国として扱われるか」を外から決められる局面になる可能性がある。

●憲法解釈・安保法制の「実戦テスト」
●自衛隊の役割拡大と政治の責任
●日本国民・社会が直面する「覚悟」の問題
●台湾有事との連動

 これは、自己決定としての普通の国化ではなく、外圧と危機によって鍛えられ(フォージ)、「普通の国化」へと向かう。明治維新以来、日本がたどったレジームチェンジと同じパターンである。

 ホルムズ海峡封鎖は、中東の危機であると同時に、日本の戦後体制を終わらせる「歴史のハンマー」になりうる。

 冒頭に述べた、中国が「肋骨にヒビ」ですむ一方、日本は「心臓直撃」の衝撃を受けるということの真意はここにある。高市首相訪米で、米国は日本に同盟国としての覚悟を迫るであろう。