荒れた外交部定例会見
9日の中国外交部(外務省)の定例会見も、「日本問題」で大荒れとなった。林剣報道官が、20分で計8問に答えたが、そのうち5問が日本関連だったのだ。その部分のみ訳す。
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共同通信記者:昨日の日本の衆議院選挙で、自民党が圧倒的勝利を収め、高市早苗首相が引き続き、執政することが見込まれる。中国は高市早苗がリードする新政権が、どんな外交政策を行うことを期待するか?
林剣報道官:選挙は日本の国内事情だ。だが今回の選挙は深層的かつ構造的な問題、ならびに思潮、動向、趨勢を反映している。それは日本各界の有識者や国際社会の深い熟慮に値するものである。歴史の教訓は遠からず、これを考えないわけにはいかない。
中国外交部の林剣報道官(写真:ロイター/アフロ)
われわれは、日本の執政当局が国際社会の懸念を無視せず正視すること、軍国主義の轍を踏むのでなく平和発展の道を進むこと、中日の4つの政治文書を背信破棄せず順守することを促す。日本の極右勢力がもしも情勢を誤認するなら、必ずや日本国民の抵抗と国際社会の痛撃に遭うだろう。
中国の対日政策は終始、安定性と連続性を保持し、日本のいち選挙で変化するものではない。われわれは改めて日本側に対し、高市の台湾に干渉する誤った言論を撤回し、実際の行動で中日関係の政治的基礎を維持する基本的な誠意を示すよう促す。
われわれも日本の執政当局に厳重に通告する。中国人民の国家の核心的利益を維持保護する決心は、確固たるものだ。第二次世界大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を守っていく決心も、確固たるものだ。各種の反中国勢力の挑発や妄動に反撃し、これを挫く決心もまた確固たるものだ。
朝日新聞記者:高市早苗首相が選挙後の取材で、靖国神社への参拝問題を問われて、「(参拝の)環境を醸成できるよう努力する」と答えた。これをどう思うか?
林剣報道官:靖国神社は日本軍国主義が対外侵略戦争を発動した精神的な道具であり象徴だ。そこには侵略戦争責任を負って重罪となった14人のA級戦犯が奉られている。靖国神社問題の本質は、日本が日本軍国主義の侵略の歴史を正確に認識し、深刻に反省できるか否かということだ。人類の良心、中日関係の政治的基礎、日本国家の信義に関わることだ。歴史を忘却することは裏切りを意味し、罪を否認することは過ちを繰り返すことを意味する。
今年は東京裁判80周年だ。この特別な年に、日本はとりわけ侵略の歴史を正視、反省すべきだ。靖国神社などの重大な歴史問題において言動を慎み、過去の轍を踏むことなく、実際の行動でもって軍国主義と完全に決別すべきだ。