父親同士が同郷で戦友、当人たちも幼なじみ
張又侠は、人民解放軍の総後勤部長(補給部隊のトップ)を務めた張宗遜の息子として、1950年に生まれた。張宗遜と、習近平主席の父・習仲勲元副首相とが同郷の戦友で、習近平と張又侠も幼なじみだったという証言を聞いたことがある。年齢は張が習より3歳上だ。
習近平は清華大学卒業後、中央軍事委員会の職員になったが、その後は政治家の道を歩んだ(ただし軍歴は常に兼務し続けた)。それに対し、張又侠は、中国人民解放軍軍事学院を卒業後、陸軍に入隊。一歩一歩軍歴を上がっていった。人民解放軍が戦った「最後の戦争」である1979年のベトナム紛争(中越戦争)にも参戦している。
張は、習近平総書記が誕生した2012年11月の第18回共産党大会で、中央軍事委員会のメンバーとなった。もちろん、習近平新総書記による抜擢だ。
「烈士記念日」の式典に臨む中国の習近平国家主席(手前左)と張又侠・中央軍事委員会副主席(同右)=2025年9月、北京(写真:共同通信社)
5年後の2017年10月に開かれた第19回共産党大会で、張は中央軍事委員会副主席に昇格。2022年10月に開かれた第20回共産党大会でも再任された。
このように、13年以上にわたって中央軍事委員会に君臨。まさに毛沢東時代に林彪あれば、習近平時代に張又侠ありだったのである。