8月7日、プーチン大統領は、モスクワでUAEのムハンマド・ビン・ザイド・アール・ナヒヤーン大統領と会談した(写真:Mikhail Sinitsyn/TASS via ZUMA Press/共同通信イメージズ)

「トランプ氏はプーチンの話に注意深く耳を傾けている」

目次

[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領がウクライナ和平を目指し今月15日に米アラスカ州でウラジーミル・プーチン露大統領と会談すると発表したことを受け、欧州主要国の首脳は9日、「ウクライナ和平の道はウクライナ抜きでは決められない」と釘を刺した。

 トランプ氏は8日、米ホワイトハウスで「われわれは領土の一部を取り戻し、一部を交換することになる。双方にとってより良い形で領土の一部交換が行われるが、後日、あるいは明日にでも話し合うことになるだろう」との見通しを示した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(7日付)によると、トランプ氏とプーチンはこれまでに複数回電話会談を行い、仲介者を通じ多数のメッセージを交わした。トランプ氏は経済協力の拡大による米露関係の修復を呼びかけ、プーチンは占領地への国際社会の承認を求めている。

「両者の会話は概ね友好的。プーチンの長々とした独白や通訳が必要なため、電話会談は時に何時間も続く。普段はせっかちで自分の意見を言いたがるトランプ氏だが、プーチンの話には注意深く耳を傾けている」という政府高官らの証言をWSJ紙は伝えている。