男性ホルモン「テストステロン」、株式投資の成功を助ける?

成功している株式トレーダーは男性ホルモンの「テストステロン」の値が高く、自信に満ちあふれているとの研究が英ケンブリッジ大学から報告された〔AFPBB News〕

残り0文字

 「一度治療をすれば、再発することはほとんどありません。私たちの病院でも、治療後に再治療をした患者さんは、ほんの数人程度しかいません」

 なぜ、ほとんど再発しないかというと、体が慣れるから。

 通常緩やかなカーブを描きながら減少していく男性ホルモンの量が、ストレスなどで急激に低下し、それに体が対応できないことで症状を発するのが男性更年期障害の特徴だが、男性ホルモンを補充することで、ホルモンの正常な減少量とのギャップを埋めることができる。

 3カ月から6カ月かけて、体を慣らすことができれば、症状は出ない。飛行機のソフトランディングに似ている。

 つまり、男性ホルモン補充療法は、男性ホルモンを恒常的に増やすことが目的ではなく、減少するホルモンに体を慣らすことが目的なのだ。

仕事は今までの8割ぐらいにギアダウン

 市販の塗り薬がある。「グローミン」という男性ホルモン軟膏を処方箋なしで薬局で購入することができるが、かなり高価な点が難点だ。主に勃起障害の改善を目的としたもので、1日2回、指の関節程度の量を陰嚢に塗ると、男性ホルモンの量が増え、更年期障害の症状が改善される。ただ、経済的な面や安全性や確実性を考えるならば、病院で治療した方が安心だ。

 予防は、何といってもストレスを溜めないこと。それこそが男性ホルモンの減少に拍車をかける最大の要因なのだから。それぞれに合ったストレス解消法を見つけて、上手に発散することが大事だ。

 「仕事を溜め込まないことが大事です。がむしゃらに働いてきた人は、今までのペースの8割ぐらいにギアダウンしましょう」(佐々木医師)

 発症したこと自体がオーバーワークへの警鐘と捉えて、少しスローな生活に切り替える好機と考えたいものだ。

 最後に大事なことを1つ。それはパートナーと一緒に過ごす時間を多くし、コミュニケーションを取ること。なぜなら、更年期障害を最初に疑いアドバイスしてくれるのは、多くの場合、自ら更年期障害の経験のあるパートナーだから。実際、病院に来る男性患者の多くは、奥さんに連れられて来るそうだ。