経済効果は数千億円?企業コラボ続々

 民間企業や施設、地域とのコラボレーションも相次ぎ、コラボの件数はアニメ2期の放送期間中(2023年7〜12月)だけでおよそ20件。その内訳は東武動物公園(埼玉県)や浅草花やしき(東京都)といった施設のほか、東急グループやファミリーマートなどの企業がメイン。そして青森ねぶた祭や沖縄県などの地域にも広がりました。

 キャラクターをモチーフにしたオリジナルのグルメメニューが提供されたり、限定グッズが販売されたりするとあって、どのコラボも大盛況です。開催期間中、SNS上では「完売」「人多すぎ」といったファンの嘆きも多く見受けられました。

 日本動画協会の「アニメ産業レポート2023」によると、右肩上がりを続けるアニメ産業市場は2022年に2兆9277億円(前年比106.8%)となり、過去最高を更新しました。3兆円が目前です。

 初めて2兆円を突破した2017年から、わずか5年で1兆円近く伸長したことになります。過去10年間の成長率は198%。同協会はレポートの中で「市場が伸びた最大の原因は海外市場」とも言及しました。