■“交際”へのステップ
 やっとメッセージをやり取りできる相手が見つかればテンションがあがるのは当然です。ただ、やり取りを始めるだけで“交際”が始まったと考える人が結構いますが、いくらなんでもちょっと前のめり過ぎでは? 何をもって交際と考えるか、人によって認識に違いがあることを意識しておく必要があります。

 LINE交換したり、実際に会ったりというところまで進展したとしても、交際が成立するステップの途中に過ぎないことを心にとめるべきです。

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■相手に望むこと、譲れないこと
 自分の希望にぴったり、あるいは希望をそのまま受け入れてくれるパートナーが見つかれば、それに越したことはないでしょう。でもそんな人はなかなか見つかりません。

「料理好きな人を希望」と書く男性に対して、女性は「料理に関して以前もめたのかも」「料理へのこだわりが強いかも」というような警戒心が芽生えることもあります。一方「これまで料理はしなかったけど、料理好きな人と一緒に自分も楽しんでいきたい」とあればずいぶん印象が違います(そして言葉だけでなくぜひ実行してほしいです)。

 長い間人生を歩んでくれば、自分の中で「ここだけは譲れない」というものが明確になってくるのも当然です。でも、パートナーと出会うことで、新しい世界が開けるかもしれません。中高年婚活において一番大事なことは、相手にあわせて“自分が変わる”覚悟ができているか、ということではないでしょうか。

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 中高年婚活の特徴の一つが、結婚歴(未婚、離婚、死別)の多様さです。あなたがどういう結婚歴であったのか、いろいろな理由があるのと同じように、ほかの人にもいろいろな事情があります。ならば、単純な結婚歴のようなものを相手の条件としてしまうことはとてももったいない、ということも想像できるのではないでしょうか。

 それぞれが人生に刻んできた出来事は、辛かったことも全部含めてその人の生きてきた証(あかし)です。教会の誓いの言葉ではないですが、そうした痛みを分かち合いともに幸せを感じられる相手と出会う、難しいことかもしれませんが可能性は確かにあると私は思っています。その可能性をつかむチャンスを逃がさないでいただきたいと思います。

水無月 モル
みなづき もる Webクリエーター。無茶な要求をしてくる中高年世代のクライアント相手に、日々コンテンツ作りに奮闘している。中高年向け婚活サイト&アプリ沼にハマった末に伴侶をみつけたことをきっかけに、みなが幸せになる情報発信に目覚めたアラフィフ。

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