今度はダンディーな猫が近づいてきました。まっすぐ上にシッポを立てて、明らかに注目してほしい仕種です。カメラを向けると、一瞬止まって視線を逸らします。写真モデルのテクニックを心得ている猫でした。

 すぐ近くまで来ると、向きを変え、こちらを見ながらシッポをぶるんぶるんと振りました。「ついておいで」と誘っているようでしたが、彼が入って行った小さな洞穴に私は入れません。その先は、湖畔につながっているのかもしれません。湖に案内したかったのかな?

 バスターミナルからトラカイ城までは歩いて30分くらいなのに、1時間以上かかってしまいました。往路で町をロケハンし、復路で猫を撮影しようと計画していたのですが、うれしいことに往路でたくさんの猫たちが近づいてきてくれました。

 トラカイ城はガルヴェ湖に浮かんだ小島にあり、2つの橋で岸と結ばれています。湖では、ヨット乗りを楽しむ人や水泳のトレーニングをしている人もいました。