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 身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する「ウェルビーイング」。このキーワードが生み出す大きな潮流は、日本人のライフスタイルをどのように変えるのか? また、それに応じてどんな新しい産業や市場が生まれるのか? 消費者目線で社会トレンドをウォッチし続けてきた統合型マーケティング企業、インテグレートの藤田康人CEOが考察していく。
 今回は、ウェルビーイング視点を自社の商品開発やマーケティングに活かす方法を、藤田氏の新著『
ウェルビーイングビジネスの教科書』(インテグレートウェルビーイングプロジェクトと共著、アスコム)から一部抜粋・再編集して紹介する。(JBpress)

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自分たちは、どうやってお客さまを幸せにするのか

 私は、ウェルビーイングビジネスに参入するためにまったく新しいことを始めましょうと提案しているわけではありません。

 なぜなら、すべての産業が、これまでもウェルビーイング(人が幸せになるもの)を提供してきたはずだからです。みなさんの会社も、体、心、社会との関係性という3つの要素のどこかに該当しているのではないでしょうか。

 人が幸せになるものを考えて生まれたプロダクトやサービスだったからこそ、お客さまに支持されてきたと思います。

 しかし、今のままでは、やがて行き詰まることになります。すでに成長が止まっている会社もあるかもしれません。

 なぜか?

 それは、お客さま不在になっているからです。お客さまの環境や思考が変わってきていることに気づいていないのです。