またしても球界がコロナショックで揺れ動いている。巨人は所属する山口俊投手が19日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。
福岡ソフトバンクホークスに所属する柳田悠岐外野手ら3選手、北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎内野手、千葉ロッテマーリンズ・安田尚憲内野手ら佐賀県嬉野市内で合同自主トレを行っていた8選手とスタッフ2人の計8人も新型コロナウイルスに感染。さらに熊本市内で合同自主トレ中だったソフトバンクの松田宣浩内野手ら3選手、横浜DeNAベイスターズの宮崎敏郎内野手と嶺井博希捕手、埼玉西武ライオンズの山田遥楓内野手とスタッフの1人の計7人も同じく陽性判定となった。いずれも17日に各球団から発表されている。
「重症化率が低いから」と安心はできない
年明けからプロ野球界においても急激なハイペースで感染者数が激増している状況は、やはり気がかりだ。世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が日本でも凄まじいスピードでまん延していることから、NPB(日本野球機構)やセ・パ両リーグ12球団の幹部も危機感を強めている。
とはいえ、コロナ禍で迎えるシーズンは今年で3年目だ。それだけに世の中では“コロナ慣れ”が生じてしまっている感も否めない。
春季キャンプ前にプロ野球界で大量感染が複数発生したことに関し、ネット上でも「自主トレ期間中だから開幕までには間に合うはず」「キャンプ中やシーズン中でなかったことは不幸中の幸い」などと努めてポジティブにとらえるコメントが多数を占めている。絶望感を漂わせるような書き込みはまれだ。